永遠のジミー


このところの「かまくら銀幕上映会」から目が離せない。
質の高い良い映画をセレクトしているのでどれも見ごたえがある。

「最強の二人」「コッホ先生と僕らの革命」「みんなで一緒に暮したら」「アマデウス」
「誰もが鯨を愛してる」「レ・ミゼラブル」「マリーゴールドホテルで会いましょう」
懐かしい名画は「アラビアのロレンス」「ひまわり」「赤と黒」「戦場に架ける橋」

そして今回の「エデンの東」は少年のころ最も感動した映画だ。
「エデンの東」はジェームス・ディーンの魅力に尽きる。
父親の愛情に飢えた若者役に演技を越えた存在感、共感を強烈に受けた。

膝小僧を抱え、すねた上目使いのまなざし。
ジーパン、スニーカー、Tシャツを無造作に着こなし猫の様なしなやかな肢体。
笑ってるのか泣いているのか自信無げな表情。
へらへら、けたけた変な笑い声。
感情のコントロールが下手で不良っぽくいたずら好き。
でも、でも、心はピュアー。

当時僕も友達も真似してみたけど、あ〜、もてなかったしさまにならなかった。

ラストシーンでビクターヤングオーケストラのあのテーマソングが流れる中 
病室で父親の口元に耳を寄せ言葉を聞くところではジミーも僕も泣いてしまった。

ジェームス・ディーン(ジミー)は二年足らずに三本の映画を残し24歳で亡くなる。
「理由なき反抗」も甲乙付けがたく大好きだが「ジャイアンツ」は今一印象が薄い。

名優は歳を重ねるたびに違った味が加わりファンはその成長を楽しむ事が出来るが
ジミーは24歳のまま俳優人生は止まってしまった。

 だからファンはあのイメージのまま.........ジミーは永遠です。