卯の花の匂う垣根に

  友人のTさんから「夏来ぬ」の素敵な絵手紙が届いた。
  「今月は俺これ歌うよ」と「参加しろよ」のカラオケの誘いのハガキ。

  卯の花の匂い、時鳥(ほととぎす)、忍音(しのびね).....良い詞だなあ。


  近くの広町緑地に卯の花を探しに行く。
  新緑の山々に覆いかぶさるように山藤のうすむらさきの花が季節を告げている。

  卯の花の写真を撮っていたら、知り合いの奥さん(Sさん)がにこにこ声をかけて来た.
  「この花見ると歌っちゃうのよ」と小さな声で♪うーのはなーのにおいかきねに〜と
  歌い出したので僕も思わず一緒に歌ってしまった。
  卯の花がどんなに匂いだろうか二人で花に鼻を近づけて嗅ぐが匂わない。
  そういえば小学校の頃、「宇野」と云う子がいて♪宇野の鼻のにおい.......とからかって
  歌ったことを思い出す。今ならイヂメだったんだろうか?

  Sさんが周りで咲く菜の花を目にとめて「昔の歌は詞が良いですね」と
  ♪菜の花畑に入り日薄れ〜と歌い出したので僕も「朧月夜」をまたしてもデゥエット。
  思わずにっこり、自然の中なので不思議と恥ずかしさはない。


周りの藤の花を見て「藤の歌は何かあったかしら...」

お別れしてから、ずっと考えていたら
見つかりました。

♪頭を雲の上に出し 四方の山をみおろして 雷様を下に聞く フジはにっぽん一のやま〜