隈研吾さんにエール

国立競技場が隈研吾さんのデザインに決まった。
とても嬉しかった。
以前、隈研吾都市計画事務所からの依頼で宮崎県の結婚式場の照明器具を
作らせていただいたことがあるせいかも。
その時は若い感じの良い照明担当の方からの注文で、有名な建築事務所とは思いもしなかった。

国立競技場のデザインで有名になり、新聞などで「彼のコンセプトは自然に負ける」......。

そういえば、たぶん彼が設計したと思われる鎌倉七里ガ浜の崖の上の家の事を思い出した。
広い庭の先は切り立った崖で、下は江ノ電や国道が通る。
そんな地形の庭にフェンスや塀が無い。
家の中や庭からは太平洋と空の広がりが見えるだけ。
僕の子供の時代、池や川など自然の中にフェンスや柵など無かったけれど、
危険など感じたことは無かったなあ。

自然を優先した見晴らし良い住いは居心地の良さにつながる。

今度の競技場は建物の奇抜さを誇るより、年月を重ねるたびに代々木の森に溶け込んで
訪れることが癒しになる優しい競技場にきっとなることだろう。