20年ぶりに白滝旅館に泊まる

今年の夏休みは秋田県の象潟の白滝旅館へ行く計画を立てる。
20年前に泊まったことがあるからだ。

その折り町役場の人から旅行の感想を寄せてくれと頼まれたので帰ってから書いて送った。
内容は鳥海山の素晴らしさ、名所の湿原に木道など作らずレンタル長靴を採用したら...とか
白滝旅館の若おかみに全国美人おかみコンクールに出たら優勝間違いなしとか。
その後、町役場で何かに採用されたのか、お礼に図書券などが送られてきた。

白滝旅館にはご主人とおかみさんに周りを案内していただいたりお世話になったので
お礼の手紙と写真を送らせてもらった。
半年経ったころおかみさんから電話で「主人が突然交通事故で無くなり、岡本さんの送ってくれた
写真が良く撮れていたので遺影にして毎朝手を合わせています」との事。

20年ぶりに訪ねて行ったら、おかみさんは94歳になられ元気、当時の若おかみは美貌はそれなりに保たれ
楽しい再会を果たすとこが出来た。
当時小学生の旅館の息子と風呂が一緒になり、秋田弁ではなく綺麗な標準語で話すのを
不思議な感動で聞いたのを思い出した。今は30歳近くになりやはり東京で暮らしているそうだ。

旅行の一日目は山形に泊まり翌日レンタカーを借りて月山、酒田を経て象潟泊まり。
もう一泊は山形の米沢に泊まり、郡山でレンタカーを乗り捨て三泊四日の旅は無事終わる。

鎌倉の出発は台風から逃げるように出かけた。
途中、我が家のそばの川が氾濫危険水位を超えたとの報道を聞きながら
「もう、どうにでもなれだよね」とかみさんと開き直ってハンドルを握る。

台風に追いかけられながらも夏の積乱雲がとても綺麗だ。
雲の写真を撮ることにする。
高速道路を走りながら「今シャッターチャンス!」とかみさんに伝えるがカーブで風景が変わり
なかなか思うようにいかない。

台風で大騒ぎした割には被害は無かったし、白滝旅館のおかみさんにも会えたし
とても良い夏休みでした。

      おまけのくもくも