恒例の竹の仲間との花見の宴は実に楽しい。
鎌倉の名刹、称名寺(今泉不動)がいつも気持ちよく場所を提供して下さる。
竹林、渓谷、滝のあるすばらしいのロケーションの寺である。
得意のそば打ちを披露するもの、みごとな包丁さばきで
かんぱちの刺身を作るもの、たけのこ堀り山菜取りのグループ、それらは
ただちに、天ぷらにあげられる。
竹を割って器を作るもの、はしを作るもの、皆張り切っている。
花見に欠かせない「かっぽ酒」(竹の中に酒を入れ、たきびで温め竹の
ぐいのみで飲む)を用意するもの、みんな楽しそうだ。
何時もながら、このチームワークの良さがたまらない。
ゲストの人たちのつまみの差し入れも最近では豪華をきわめる。
僕は総監督なので、にこにこしていれば良い。
ただし、「かっぽ酒」の熱燗の温度をきめるという厳粛かつ重要な仕事がある。
故に日頃の晩酌で舌の鍛錬は欠かすことが出来ない。
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