カジメのこと

 

湘南の海もあの東北の海もつながっているのに、
申し訳ないような春のおだやかな景色が広がっている。

春の惠みのわかめやヒジキは今年も変らず海岸に打ち寄せられ僕ら同好の志は
拾いに出かける。   

打ち寄せる海藻の中に、いつも昆布のようなものが大量にある。
誰も拾っていかないけど何だろう?
気になっていたので図書館へ調べに行く。

その海藻は「福音館のかがくのえほん,海辺のずかん」と「自然探険の旅、鎌倉」
(素晴らしい絵本だ!)どちらも鎌倉在住の松岡達英さんの作品に載っていた。

正体は「カジメ」
今度はネットで料理方法を調べ、作ってみる。

(こんぶと同じように佃煮)
  昆布のように旨みが薄いと思ったのでシイタケを入れ、磯の臭いを消すためとしょうがを
  入れて焚いてみた。 想像以上に旨い!
しかし、なんてたって(松前漬)がいける。
カジメの厚いところは粘りと旨さが凝縮していて、涙がでるほど旨かった。

おかげで、我が家は、採り放題のカジメが備蓄された。

なにしろ、海藻にはヨードが多いそうで、今!常備菜には欠かせない。