かまくら銀幕上映会

かっての大船松竹撮影所の跡地に鎌倉芸術館がある。

まだ、大船で映画を作っていた頃撮影所から何度か竹細工を頼まれたものだ。

寅さんが柴又にふらりと帰って来る時、手にぶら下げている土産の入った安ものの籠とか
「キネマの天地」で使われた竹製の大玉とか........。

今、その映画の聖地で上質な映画を定期的に上映して、映画ファンを喜ばせている。

昔、僕はオードリーヘップバーンのロマンチックな映画やビリーワイルダー監督のコメディー
やミュージカルが好きで、胸を熱くしたものだ。

今回の「ベニスに死す」(ビスコンティ監督)は、ああ!ずーと避けて通ってきた。
しかし、苦手だと思っていた映画がとても良かった。
見終わって、友達と話が尽きない。
難解と思われる映画も、新たな発見が楽しい。映画はまさに総合芸術だ。

長年、映画に愛情を注いでたずさわってこられたプロの選ぶ映画にいつも感服。

開演前のうぐいす嬢の案内がいつもしゃれていて、聞くのも楽しみの一つ。

 そして開演のベルが鳴り場内が暗くなる。大型スクリーンに映し出される次の映画は.........

 「おとなのけんか」「アーティスト」「幸せのキセキ」.........
      
                         (お楽しみはこれからだ)