さくらんぼの実る頃

    この季節になると懐かしく思い出すものがあります。
    子供のころ桜の木に登って、実が赤から黒く熟すのを選んで
    遊びながら食べた桜の実。
    手や唇や舌を赤黒くさせながら、甘く渋い小さな実を小鳥のように
    食べたものです。
    あれ!「桜ん坊」なんて名前もかわいいね。


    岸洋子さんの歌っている「さくらんぼの実る頃」を聞いてから
    ますますこの季節が懐かしく、愛おしく思うようになりました。
            歌詞を書くね。
    ♪ さくらんぼの実る頃は 鴬やツグミ達お祭り気分よ
      恋人は胸の中に お陽様を抱きしめて
      うららかな春の日に 酔いながら歌うよ
    ♪ さくらんぼ実る頃は 束の間に流れ去り 帰らぬ時よ
      若者も娘たちも 摘むために 出かけるよ
      つややかな丸い実で 胸や耳を飾るよ
    ♪ さくらんぼの実る頃は 胸痛む恋の季節よ
      離れれば胸は疼き 寄り添えば 苦しくて
      色づいたさくらんぼの実のように 悩むよ
    ♪ さくらんぼ実る頃は 懐かしい思い出のよみがえる時
      喜びや悩みさえも 思い出はほろ苦く
      さくらんぼゆする風に むせながらしのぶよ

    優しいワルツの旋律、温かな歌声。
    行ったことないけど古いフランスの片田舎のさくらんぼ畑の
    情景が浮かんできます。


    さくらんぼが熟すのを待って僕も摘みに出かけるよ♪
    さくらんぼ酒を作るためです。
    どこでもある普通の桜の木になる実を子供のころに戻ったように
    夢中で摘みます。
    時々口に入れるので手や口が赤黒く異常に見えるらしい。
    おかげで散歩中の人などに言い訳しながらの作業になります。

    作り方は簡単。35度の焼酎と氷砂糖だけ。
    氷砂糖が解けたら待ちかねたように飲みます。
    他のどんな果実酒よりもおいしいと思います。

    色も香りも味も思い出が加わり特別なお酒!
    ぜひ来年「さくらんぼの実る頃」思い出して作ってみませんか.........。