バラ色ってどんな色ですか?

        先日、趣味の仲間とバラ園に行ってきた。
        色とりどりの見事なバラにみんな魅了される。

        バラ園を散策しながら,思わず「バラ色の人生」を
        ラーララララララー♪とハミングしていて、あれ?
        バラ色ってどんな色なんだろう?

        そこでみんなに聞いてみた。
        色とりどりのバラの中から「私はこれ!」「僕はこれだな」
        十人十色のバラを指さす。
        薄いピンク色から真紅の濃い色まで様々。
        もちろん選ばれた花の色は赤系で、白や黄色を選んだ人はいない。
        僕は薄いピンク色だと思いこんでいたのだけど
        誰も僕の選んだ色をバラ色だという人はいなかった。
        悔しい!

        家に帰ってからも何だか釈然としない。
        そう云えばチューリップや椿や他にも色々な花の色があるものは
        特に〇〇色などとは言わない。
        バラだけがバラ色なんて云う使い方をする。
        なんで僕はバラ色が薄ピンクだと思っていたのだろうか?

        根拠に思い当たった。
        若いころ好きだった歌に「バラ色の桜と白いリンゴの花」という歌。
        ♪あの子とただ二人で 石けりをしては 遊んだ懐かしい春の日
         あの子の庭先には 桜がバラ色 リンゴの花も 白く揺れるよ.......
        桜の花といえば 薄いピンク。これだな!

        バラ色の頬、なんて言い方もあるし......。

        意を決して仲間に話すがやはり半信半疑。

        歌の話になり、バラの付く歌を挙げていく。
        「百万本のバラ」「バラが咲いた」「ブルーレディーに赤いバラを」
        そうそう、布施明の「バラは君より美しい」ってのもあるね。
        え、何それ! と女性群からにらまれた。
        いけない、「君はバラより美しい」だった。
        しかしバラ色の結論は出ないまま。
        やはり皆のバラ色はバラバラの意見だった。