坂道あれこれ

「手広坂」

近くにある坂道で、手広から江ノ島に向かう県道の青蓮寺の横を通り抜ける切通の坂はきつい。
自転車の人は大抵途中から降りて登る。
僕は電動補助付き自転車なのでなんとか登り切ることができる。
先日、僕の前を、中学生ぐらいの女の子がその坂を立ちこぎで登って行く。
フラフラしながら頑張って登っていく。もう足をつくな.... とハラハラしながら追い抜かないで
見守る。
そして、とうとう登りきった。嬉しかった。
信号で追いついたので、女の子に思わず「がんばったね‥‥」と言ってから、(いけない!
セクハラ!)

携帯の不審者情報というのに「ナントカ町何番地付近に、自転車の女子中学生にニヤニヤ
しながら近づいて話しかけてきた不審な..........」などと通報されるかもしれない。
しかし、また次の信号で並んでしまったので懲りずに話しかけた。
「よく最後まで頑張ったね、あなたはきっと目標を見つけたら頑張る子なんだね、感動したよ!」
女の子は初めて僕の方を見てにっこり「そんな事ありません」と、はにかみながら頭を
下げてくれた。

話しかけてよかった。
そんな些細な出来事がおじさん(僕)を幸せな気持ちにさせてくれる。
思い出すと今も嬉しい。

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「日坂」

江ノ電・鎌倉高校駅から学校に向かう坂道が「日坂」といい、今や観光スポットになっている。
「スラムダンク」という漫画の聖地になっていて、カメラを抱えた台湾などの若者であふれている。
ドラマやコマーシャルによく使われるので知っている人も多い。
鎌倉高校へ平気で入ってくる観光者に困り、今は閉門しているが、以前はなかのグランドで
部活の試合をのんびり見たり、散歩の途中の楽しみでもあった。

江ノ電・鎌倉高校駅は海に最も近い駅で、波音を聞きながら光る海、ヨット、江の島。
晴れていれば遠くに大島、富士山と、電車を待つのが少しも気にならない。
おまけに登下校の生徒の「キャーキャー....」もほほえましく懐かしい。

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「七高通り」

海沿いの134号線の鎌倉プリンスホテルと七里ガ浜高校の間の長い坂道を「七高通り」という。
この海に向かう坂道のロケーションもとても素敵なのでドラマ、アニメ、映画によく使われる坂道。
湘南、海、若者、土のグランド..........青春の坂道だ。

ゆずの最初のヒットソング「夏色」はきっとこの坂道を歌っているに違いないと思っている。
♪この長い長い坂道を 君を自転車の後ろに乗せて ブレーキいっぱい握りしめ
 ゆっくり ゆっくり 下ってく~ ゆっくり ゆっくり くだってく~♪

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「坂の上の雲」

鎌倉は坂道が多い。
登り切って見上げれば坂の上にきれいな雲に出会うこともある。

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