「ことりかご」再び

今年も「ことりかご」(以前のフォト日記)の製作が初仕事になった。
実は昨年暮れから注文があり、うれしい作業が続いている。

籠を庭の樹にぶら下げ、中にミカンなどを吊るしておく。
鳥が集まってくるが、ヒヨドリなどの大きな鳥は入れないので、あきらめて
帰ってしまう。すると、安心してメジロが次々に中に入ってくるというもの。
以前買っていただいた方からの紹介が多い。
生き物を飼うということは楽しいし、癒されるけれど、命を預かるという
責任も生じる。
でも「ことりかご」は勝手に来ていただき、帰ってもらう。
捕まえるとか、飼うではない気楽さが受けているのか。
庭の景色だけではなく、ことりが来るって嬉しいし、笑顔にさせてくれる。

今年も買っていただいた方から、メールや写真が届く。
どうもことりの好きな人達の共通点があるように思われる。
植物とか動物とか、自然についての話題に盛り上がる。
スポーツ不祥事問題とか、消費税UPの時期とか人工知能などの話題は
まずない(僕もわからない)。
何といっても優しい気持ちになって、ことりを待つ。
冬の間、ことりの来るのを待つ人の庭の風物詩になって、話題や笑顔を
提供していると思うと、作り手冥利で本当に嬉しい。