吉田さんはスイス在住の日本女性だ。
スイスのアトリエのような住まいには僕の作品がいくつか
飾られている。
吉田さんを訪ねる人があるたびに、僕の店に寄ってもらい
運び屋をさせられた。
今回希望の花かごは、大きすぎて運び屋さんに断られてし
まったので、和紙だけがスイスに届けられた。
和紙は以前買っていただいた花かごを照明器具に自分で作
り変えたいとのこと。
電話で和紙の張り方を教えてどうやら完成。すぐにメール
に写真が添付されてきた。
とても、うまくいったようだ。
一度も尋ねたことも無いスイスで、僕の作った作品がアン
テイークな家具や絵画に囲まれ、融和していると思うと
何だかけなげである。
「一度、遊びにきませんか?」と誘われる。
そうなると、僕が運び屋になるわけ。
「ん〜夢のまた夢.........」
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