一閑張り

 

「家族の節目の行事の記念品に何かないかしら」
と柴山さんから相談を受ける。
そこでお薦めしたのが、この一閑張の作品。
ご家族のこの「時」を切り取って記念に残せたらとの思いでお薦めする。

お孫さんと僕とにょうぼの共作。
僕はデザインを考え籠を編み、にょうぼが手すき和紙で下張りをする。
ほほえましい絵や思いを込めた字をトリミングしての上張りは僕の仕事。
まるで時代劇の傘張り浪人夫婦のようでしょう。
さて箱を開けて柴山さんのお孫さんや御家族の方たちがどんな反応をされたか
楽しみです。



一閑張は普段の竹細工と違い、色や形など自由に表現でき遊び感覚で楽しめる好きな
作業です。
書道、水墨、版画、切り絵、古布、なんでも応用できます。
時折、何かに刺激を受けるとデザインを試したくなり楽しんでいます。