東慶寺ギャラリー 花の教室

 

    「足でいける」手ではなく、足と目でいける花の教室

京都から西山隼人さん(花屋みたて)を招いて東慶寺の境内を歩いて
秋の野草を採取し僕の作った竹の花入れに生けるという催しがあった。
 一日約10名 三日間 食事つき 合計35名 すぐに募集定員が集まったそうだ。

西山さんは花屋に勤めた経験から、今の生け花が洋花中心で、花の色のグラデーションを
重視し一本の花も数の中の一員でしかないことに疑問を抱いたそうだ。
僕も花入れを作ると花を生けたくなる。
庭の花木を切る時も枝ぶりや葉の付き方を見定め感謝して切る。
道端の猫じゃらしなどは雑草と云うことと水揚げが良いので根から頂いて来る。
もっとも犬の散歩道は避けま〜す。

西山さんはご自分の生け花に対する考え方、花の名前、選び方、切方、水揚げ、保存、など
細かく指導してくれる。

ストライプ柄のおそろいのエプロンにハサミ、バケツを持っていよいよ広い花園エリアに入る。

さすが花の寺、秋の花が咲き乱れている。
シオン、藤袴、しゅうめい菊、桜たで,われも紅、とりかぶと、かすみしょうま、よめな
野ぶどう等など。
思い思いの花を求めて土手に登る人、採取した花を分け与えてる人、皆笑顔で嬉しそうだ。
観光客が羨ましそうに聞いて来ると、誇らしげに今日の催しを説明して鼻を高くしている人
もいる。

お昼は豪華お弁当と鎌倉ならではのけんちん汁がとても美味しかった。

竹の花入れは(孟宗竹の寸胴、舟)(真竹の窓、一重切)(雲紋竹の尺八、ナタ切り、架け花)
自分の気に入った花入れを選び、複数の場合はジャンケンでゲットというのが微笑ましい。
選んだ花入れに西山さんの指導のもと花が生けられていく。
すっきりと秋の風情が整い僕の竹の花入れも誇らしげ。

夕方それぞれ採取した花と竹の花入れを抱え家路に着き、所定の位置に飾られ
秋の東慶寺での一日の出来事を家人に満足げに話されていることだろう。

スタップのいきとどいた心配り、西山さんの知識、東慶寺の秋の草花に....ありがとう!