丸家先生の草月流華展

青竹の切たては、青年、清楚、静寂、青澄のイメージがある。
ヒゴにすれば、しなやか、繊細、柔軟な素材。
だから華展の材料に使われることも多い。
でも、実際には竹は頑固で扱いにくく鮮やかな緑色も時とともに色あせる。

丸家先生の草月流清和会の第34回華展が鎌倉芸術館のギャラリーで開催された。
教室開設60周年の記念すべき華展で、先生から竹とのコラボを頼まれる。

前日の設営では、竹の前記で述べた性質そのままで(愚息を舞台に上げる心境)
先生がどういう作品に仕上げるか心細く思いながら帰る。

当日、我が愚息は晴れがましく華麗に変身していた。
色鮮やかな後ろで品格のある存在感を示していたのだ。


他の生徒さんの作品も素晴らしく、感動のひと時を過ごす。


帰ろうとして振り返ると、芸術館の中庭の竹林が窓枠の中でアートしていた。