竹細工の最初はヒゴ作り。
ヒゴ無しでは竹細工はできない。
なのに、ヒゴを作らず、ヒゴを作るための道具作りに多くの時間を費やしてしまった。
満足のいく道具(うらすき銑、幅きめ)をできあがったので、これからはヒゴ作りに専念できる。
出来上がったヒゴで、とりあえず、何か編んでみたくなった。
「四海波花かご」にしよう ♪
この花かごは、籐、縁竹、力竹など一切使わず、ヒゴのみで作ることができるのが特徴だ。
編み方も至って簡単で、要点(図5)を押さえてしまえば、容易に編むことができる。
おまけに、必要なヒゴの数はわずか16本。
そんな訳で、この花かごは、初心者や竹細工のお試し体験の題材になるらしい。
その割りには、結構、見栄えがすると(おタケは)思うのですが…。
四海波花かごの編み方
16本のヒゴを四ツ目に編み込む。
四ツ目編みが出来た状態から説明。
【分かりやすくするため、ヒゴの片側半分を着色した。以下の説明では、便宜上、着色した方を「赤ヒゴ」、着色してない方を「白ヒゴ」と表記】
1
左下の白ヒゴ4本(白丸印)を上から a、b、c、d の順に重ねあわせクリップで仮留めする。
右下の赤ヒゴ4本(白丸印)も同様に上から a、b、c、d の順に重ねあわせクリップで仮留めする。
2
図1左下の白ヒゴの束(白丸印)を赤ヒゴ(図2赤丸印)の下を通し、図1右下の赤ヒゴの束(白丸印)と図2のように結ぶ。
赤ヒゴの束と白ヒゴの束のそれぞれ4本のヒゴは、内側から外側へ a、b、c、d の順になる。
3
図2上方左の赤ヒゴ4本(緑丸印)を a、b、c、d の順に重ねあわせクリップで仮留めする。
図2上方右の白ヒゴ4本(緑丸印)を a、b、c、d の順に重ねあわせ、赤ヒゴ(図3赤丸印)の下を通し、左からの赤ヒゴの束(緑丸印)と結ぶ。
4
図3左上の白ヒゴ4本(黄四角印)、図3左下の赤ヒゴ4本(黄四角印)をそれぞれ a、b、c、d の順に重ねあわせて2、3と同様に結ぶ。
同じく、図3右上の赤ヒゴ(ピンク四角印)と白ヒゴ(ピンク四角印)を結ぶと図4の形になる。
5
次の三点をチェックする
① 右からの束(赤ヒゴ)が、左からの束(白ヒゴ)の内側になっている(白丸印)。
② 赤白それぞれのヒゴ4本が、かごの内側から外側へ、図2 a、b、c、d の順に重なっている(白丸印)。
③ 図5(白四角印)の組み合わせ位置になっている。
四箇所とも図のようになっていたらOK。違っていたら ①、②、③になるように改める。
全体を霧吹きで湿らせ、四箇所の結び目を締めつけ、両手で丸めながら形を整える。
7
かごをひっくり返す。
任意の一箇所のヒゴ(図7赤ヒゴの束)をそり返し、4本のヒゴ(図7白ヒゴ)の2本目と3本目の間を内側から外側へ通す(白四角印)。
8
図7白ヒゴの2本目と3本目の間から出てきた赤ヒゴの束を、図8右上からふたつ目、左上からふたつ目の四角い目に差し込む(白丸印)。
9
図8の違う位置から撮った図。
白ヒゴの2本目と3本目の間を通った赤ヒゴの位置(白四角印)。
縦ふたつ目、横ふたつ目の位置(白丸印)。
10
残り三箇所の赤ヒゴの束をすべて図8、9と同じように差し込む。
かごの内側から見た図10。
11
赤ヒゴの余分にはみ出た端部分(図10白四角印)をニッパーで切り落とす。四箇所とも。
12
ふたたびかごをひっくり返す。
13
白ヒゴ4本のうち一番内側のヒゴaを取り出し、赤ヒゴ4本と白ヒゴ4本の交差する間に差し込む(白丸印)。
14
ヒゴbを、ヒゴaを差し込んだ隣の隙間に差し込む。
順次、ヒゴc、ヒゴdを、それぞれ隣の隙間に差し込む(白四角印)。
15
残り三箇所の白ヒゴも、同様に、 a、b、c、d の順に隙間に差し込む。
余分にはみ出たヒゴの端部分はニッパーで切り落とす。
16
霧吹きで適度に湿らせながら、全体の形を整えたら出来上がり。
竹ヒゴが無くとも、紙バンド(クラフトバンド)で作ることができます。
ぜひ、お試しください。